世界出版社のABCブックシリーズ 20冊目 「T」の「いさましいチビのしたてや」という本です。前にも書きましたとおり、世界出版社そのものがもう無いそうですので、この本も、ABCブックシリーズも残念ながら絶版です。
私はこのABCブックが大好きですので、是非とも手ごろなお値段で復刻版が出版される事を望んでいます。
今の子供さんも十分楽しめる本ばかりだと思いますし、役に立つという意味でも絶対におすすめです。
「いさましいチビのしたてや」
ABCブックの中で一番好きなものは?ともしたずねられたら、私はこの一作をあげるでしょう。
中味をお見せできないのが残念です。。
物語は、チビの仕立て屋(TAILOR:テイラー なので T の巻です)がジャム売りのおばさんから買ったジャムをパンにぬって横に置いてもうひと仕事していたところ、それにハエがよって来て、仕立て屋が追い払うために 布のはぎれ でひとうちすると、ハエが7匹のびたため、それを自慢するために『ひとうち七つ』というぬいとりをした おび を創って、それを腰に巻いて、世界中に自分の素晴らしさを広める旅に出ます(^_^;)。
つまり。。思い込みです。。別にハエを一度に7匹やっつけたからといって、たいした事じ ゃありません。。でもこの仕立て屋は出発するのです^^。
この時買ったジャムの美味しそうなこと♪絵を見てとても嬉しかった事を覚えています。
仕立て屋の仕事用のイスの模様もダイヤ模様でおしゃれです。
それから、拾ったチーズをしぼって黄色いしるをしたたらせて見せて、大男と石しぼり比べをしたり(大男は本当に石をしぼって水をしたたらせる)、鳥を投げて石投げ比べに勝ったり(大男は本当に石を投げます^^) して大男を怒らせてしまいます。
怒った大男が夜こっそり仕立て屋のベッドの真ん中にに斧を振り下ろすのですが、次の朝仕立て屋はぴんぴんしています。(ベッドの真ん中を切ったって、仕立て屋はチビなので、そこまで身長がなかったのですね^^ただしこのことは文章での説明はありません。大男がベッドの真ん中に斧を振り下ろす絵があり、ベッドに寝ている仕立て屋の身長を読み手が絵から想像するのです)
まいった大男は逃げてしまいます。
そのあと、仕立て屋は王様のお城の前の庭に、ひとうち7つ の帯を見せびらかしながら大の字になって寝ます(大胆です☆)。そして王様の目に留まり、お城に入れてもらえます。
王様から、さっきとは別の2人の大男退治をおおせつかり、それぞれの大男の頭に交互に石を落としてお互いがしたように見せかけ、2人をけんかさせて退治してしまいます。
次は一角獣退治。仕立て屋自身がおとりになり、一角獣がまっすぐに走る事を利用し角が木に突き刺さるように逃げて、やはり退治してしまいます。
ここまで読むと、次もがんばれ!と思ってしまいます^^。
そうしてお手柄をあげた仕立て屋は王様の娘=王女様のお婿さんになるのです。
が、ある日、自分が仕立て屋であった事がバレるような寝言を言ってしまい、王女様に聞かれて王様に言いつけられ、危機一髪!
それを家来から聞いた仕立て屋は、次の夜わざと嘘の寝言を言って誰も仕立て屋に手出しできないようにし、幸せに暮らしました。
↑というようなお話です。
こう書くとちょっとずるいような内容かという印象もありますが、日本の「わらしべ長者」と少し感じが似ているかもしれません。わたしはこういうの好きです。
この場合チビm(__)mというハンディキャップを逆にプラスに変え(ベッド切られても死ななかったですもん♪)、仕立て屋という物語の設定時代で考えれば高くはない身分、何の後ろ盾もないその身で、明るい自己過信も手伝って^^智恵と勇気で王様にまでなります。
王様になるというのは今の時代ではさほどよろしい事でもないかもしれませんが、昔は最高の目標であったでしょう。
なにより、こんなあらすじぐらいでは全く表した事にならない、この本の持つ雰囲気☆。
絵と簡潔な文で、そこに無いものも見せてしまうこのすごさ。
ぜひどなたにでも味わって頂きたいと思います。
私の手元にあるものは全て初版ですが、例えばこの「いさましいチビのしたてや」は350円と書かれています。
当時の物価から考えると安いものではなかったのではないかと思いますが、本とはそういうものであったようにも感じます。
今古本屋さんでこの本も3000円~3500円の値が付いているようですが、物価から考えると当時と同じぐらいかと思いますが、高い感じがします。
普通に考えて、買いやすい子供の絵本の値段はは1000円ぐらいでは無いでしょうか。
ぜひぜひ、この本の復活を望みます。
出版社の方や、どなたかこういうことに興味をお持ちの方、このABCブックシリーズの復活をご検討下さいますようm(__)m。
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